2001年度入試倍率予想
 今年から直前予想を始めてみました。倍率などのデータはまだ去年のものなのでご注意ください。 県立高校入試についての考察をネットで公開しているのはここだけだと思います。
    去年の「県立高校入試倍率」記事を見る

高校 学科 定員 募集 志願 00年 99年
富山地区
富山 普通 240 240 242 1.01 1.14
理数 40 28 32 1.14 1.00
富山中部普通 240 240 246 1.03 1.12
理数 40 28 41 1.46 1.27
富山東 普通 280 268 259 0.97 1.07
呉羽 普通 230 214 232 1.08 1.36
富山南 普通 280 252 344 1.37 1.53
高岡地区
高岡 普通 240 240 236 0.98 1.34
理数 40 28 19 0.68 1.00
高岡南 普通 240 224 218 0.97 1.08
その他の地区
砺波 普通 160 160 172 1.08 1.11
理数 40 30 36 1.20 1.13
魚津 普通 200 200 194 0.97 1.12
理数 40 30 35 1.17 1.63
〈富山高校周辺の2001年度予想〉
 今年はなんといっても東高校や南高校などの定員減が波乱を呼ぶでしょう。 御三家が定員を減らした1996年度入試の時は、富山高校は実に1.28倍を記録、定員240人に対して60人以上が涙をのむ結果となりました。 また逆に、安全圏として志望者が殺到した東高校以下、軒並み1.5倍近くの高倍率になったと記憶しています。

 では、今年の定員減はどのような影響がでるのか。数値的には、東・南高校周辺でおよそ80名の志願者を吸収しなければなりません。 表に取りあげた富山地区五校で単純に割ると、各校約16名、0.07倍の増加になります。 ところが、毎年タダでさえ高倍率な南には、もはや吸収の余地はないと見ていいでしょう。 このあおりは、呉羽や表外の小杉などがもろにくらうと考えられます。とりわけ、東からの流出もある呉羽は高倍率が予想されます。

 さて、問題は東高校の動向です。ふつうに考えると、東からは富山、富山中部、呉羽などに志願者が流れると考えるかもしれません。 しかし、富山や富山中部など難関校に与える影響は小さいと見るべきでしょう。 これは、「定員減によって合格に影響がでるのは、主に挑戦的志願者である」ことから、志願者の流出は安全校へのものに限られるためです。

 以上の背景から、富山高校の入試倍率を考察すれば、ここ数年続く隔年現象と、富山中部との多少のシーソーゲームから、昨年度の1.01倍を上回ることは避けられません。 しかし、これは富山中部にも言えることですが、東の定員減の影響は憂慮するには及ばないでしょう。 ただ、昨年度の理数科の高倍率が、若干名ながら普通科への流出をもたらす可能性もあります。

 なにはともあれ、受験生のみなさまが富校の門をくぐってくれるのを心から楽しみにしています。
1年生 2年生 3年生 (学年の変わり目は4月1日ということで)

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