京都大学オープンキャンパス紀行  記事 : 藤田哲朗 (116)
 8月8日〜9日。藤田哲朗による京都大学へのオープンキャンパスの報告日記です。

信長公廟 〜観光三昧の初日〜
 今日は朝もはよから家を出て特急サンダーバードに乗って京都へ行きました。 京都は修学旅行以来なのでワクワク。約3時間電車に揺られてこの夏唯一の旅へ赴きました。
 京都駅に着いても、まったく何処へ行くかを考えて無かったので、とりあえず駅の目の前にある京都タワーを見に行きました。 「ケッ!こんな中途半端な高さのタワーに上ったってたいしたことネーよ」とか思ってましたが、いやいや、そんなことはまったくなく、京都市内を一望できるなかなかのナイススポット。 遠く向こうには大文字がくっきりと見えました。
 京都といえば寺!寺!寺ァ!という感じですが、この旅ではそんな古都の魅力など何処吹く風よ、と言わんばかりに河原町で買い物に勤しみました。 でも、河原町には瑞泉寺(豊臣秀次一族の墓とか)や本能寺(信長公廟とか)もあったりして、そこら辺はちゃんと見てきましたよ。
 4時頃、ひとしきり買い物もして、ホテルのチェックインもしたので、暗くなるまでに同志社大学に行こうと思い立ってバスにのって京都駅を目指しました。 が、流石お盆前の夏の京都。道路が信じられないほど込んでいて、ガイドブックによると20分ほどで済むはずの道のりに倍近い時間がかかってしまい、結局同志社大は断念。 明日の京都大学オープンキャンパスに期待をして、旅の1日目を終えるのでした。

〜キャンパスへの潜入に成功〜
 今日は旅の目的、京都大学オープンキャンパス2002の行われる日です。 京都大学は今年初めてオープンキャンパスを行うらしく、大学だけでなく、大学生協や(何故か)予備校なんかも張り切っていました。 キャンパス内で貰ったものに次のようなのがありました。
  • 京都大学広報誌「紅萌(くれないもゆる)」
  • 知と自由への誘い(大学案内)
  • 大学散策マップ
  • 休憩場所&避難経路図
  • 受験生のための京都大学オープンキャンパス2002(イヴェントの説明冊子)
  • 京大まるかじり〜今日は一日京大生〜(生協からの案内)
  • オープンキャンパスなんてウソ(学生運動の人から貰いました)
  • 平成15年度入学者選抜要項
  • 京大即応オープン実施要項(模試の案内)
  • 「京大の森」(生協からの大学案内)←なんか「モリ」違いですね。
  • WHAT’S理学(理学部の案内)
  • 駿台模試の案内
どこの大学でもこれぐらい配っているのでしょうか?
 キャンパスを散策していて思ったのが、「とにかくでかい」ということ。 一番南の薬学部キャンパスから一番北の理学部キャンパスまで信号を3つ4つ超えないといけないのです。 あと、理学部に行く途中で道に迷いました。
 残念だったのが、京大のシンボルである時計台とクスノキが、時計台の工事で見れなかったということです。 購買部で売ってる京大オリジナルグッズにはでかでかとクスノキが写っているのに本物を拝めないとは、くちおしきことかぎりなし、という感じ。



〜リーマンゼータ関数は神〜
 オープンキャンパスのイベントは全体説明会と学部説明会の二つがありました。 全体説明会では最初に応援団による学生へのエールがあり、富校応援団のような臨時のものとは違う、「やりこんでるな」という感じの演舞を拝みました。 そのあと、挨拶や総長の講演があったのですが、ここで書くのは割愛するとして、最後に理学部の3回生の方から「在学生からの熱いメッセージ」なるものがありました。 その人はなかなかすごい人で、直線と一点の距離をものすごく楽しそうにかたったり「リーマンゼータ関数は神」などの名言を発していただいたりして、かなり楽しかったです。 その後は各学部に分かれて学部説明会です。
 私の受けた理学部説明会では生物の体験講義を受けました。内容はDNAと進化について。 物理・化学選択の私にとってみると、中学校以来の生物でした。その後は数学の講義を受けました。 内容はマンデルブロート集合とジュリア集合。私には文章で表現しづらいので興味のある人は調べて見たらどうでしょうか。
 理学部の説明の後は、そそくさと大学を後にし、富山に帰ってきました。

京都大学とてつを 〜大学の雰囲気に触れる体験〜
 私たち富校生はいつも大学大学と言って、または言われてきていますが、実際のところ、「大学ってなに?」みたいな、大学というものをつかめていない人が多いように思われます。 実際、私もよくわかっていません。今回のオープンキャンパスで、やっと、というか、漠としてでも大学という存在がつかめたような気がしました。



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