高校総体 卓球競技 記事:山田明憲 (115) 富山県の高校総体卓球競技が6月1〜3日の三日間をかけて行われました。 初日の学校対抗の部では富山高校がベスト4に入るという快挙を達成。 北信越大会の出場こそは逃したものの、2年間の高校での部活動の集大成ともいえる大会で過去最高の成績を収めることができ、非常にうれしいです。 |
〜卓球競技について〜 卓球の団体戦には何種類も方式があります。 高校総体では、1,2番シングルス、3番ダブルス、4,5番シングルスで三本先取制を採用しています。 最少人数は4人でダブルスの二人はシングルスも兼ねることができます。(ちなみに秋季大会はスウェイスリングシステムで行われます) 卓球競技においては、誰を何番で出すのかというオーダーも勝敗のカギを握ります。 相手チームのオーダーを予想して、その予想をもとに誰と誰を当てたいかという思惑をもって、自分のチームのオーダーを決めます。 今大会はこのオーダー予想がさえていました。三回戦、四回戦、三位決定戦とぴたりと当てました。
さて、この日は二回戦からでしたが、レギュラー4人全員が調子もよく、順当に勝ち進みました。 迎えた四回戦はシード校である、富山工業高校との試合です。 この試合に勝てば、ベスト4ということで、気合の入ったいい試合になりました。ここでは、相手チームのオーダー予想的中しました。 相手のエースである石井君に捨て駒を当て、相手チームの二番手に富山高校のエース和田君を当てました。 相手の五番はカットマン(←卓球のプレースタイルです)と予想し、カットマンに強い高木君を当てました。 ここまであたるとそれだけでもうれしくなってくるのですが、そうもいっておられず、試合が始まりました。 一番(←僕です)は、富山工業のエース(←彼は二日後のシングルスで3位に入りインターハイ出場を決めています)に対して予想外の健闘を見せ、2セット目は13−12とセットポイントを握りましたが、逆転されてしまい、そのまま0−3で負けました。 二番は、とろうと狙っていたのですが、0−3負けてしまいました。 一番、二番をとられて後が無い三番ダブルスは二人の息がピッタリとかみ合い、好プレーを連発し、3−0でとりました。 四番は富山高校のエースなので心配せず(もちろん、3−0でとりました)、同時に始まった五番の試合の応援を始めました。 相手選手はここが勝負だとガチガチだったこととは対照的に富山高校の高木君は適度な緊張感を持っていいプレーをし、2セットをあっさりと連取しました。 3セット目こそは落としたものの、気を取り直して4セット目をとりました。 この結果、富山高校3−2富山工業高校で富山高校の勝利、ベスト4進出を決めました。 (このときには喜びすぎて写真をとることも忘れていました。大喜びしていたのでいい写真を取れたのではないかと悔やまれます) 身内話になりますが、富山高校のレギュラー4人は、中学時代から同じ中学で卓球をやっていました。(中学の大会は6人団体です) 団体戦は県大会で一度優勝したことがあるのですが、そのときの準決勝でも五番手として高木君が出て、フルセット(ファイナルゲームは27−25)という、好ゲームの末に勝ちを収めたということがあり、富山工業に勝ったときにはこのときのことを思い出しました。
つづく準決勝では今大会で優勝した富山商業に1−3で破れ、北信越大会出場をかけての三位決定戦に進みました。 オーダーについては、相手は一番、五番にエースが出てくると予想し、一番には富山高校もエースを当てて、3−0もしくは3−1で勝つことを狙いました。 この予想も大当たりでした。ねらいどおり一番はエースが勝ちました。 しかし、2番、3番がとられ、後のない状態で4番、5番が同時にスタートしました。 僕は4番に出ていたのですが、一セット目をとって隣のコートを見てみたら、2セット目をとられ、3セット目途中では5番が先に負けてしまいました。 その後は両チームとも応援の声もなくなり、しずかにカウンターだけがめくられていきました。結果は1−3で負けました。 この結果北信越大会には出場できなくなりました。 〜富山高校のホープ〜 二日目はダブルスの試合でした。5組が出場したうち、3組は一回戦負け、山田・吉田組は3回戦敗退でした。 高木・和田組がベスト8に入り、5,6位決定戦に勝ち、北信越大会出場を手に入れました。 三日目はシングルスの試合でした。男子卓球部は全員で授業を公欠し、小杉で試合をしていました。 結果は、2名は一回戦負け、他の二名は二回戦でそれぞれ第八シード、第二シードに惜しくも破れ、もう一人は三回戦で第六シードに負けました。 和田君がベスト8に進出し、決勝リーグにこまを進めました。 一次リーグは8人を2リーグに分け、各リーグの一位同士で決勝戦を行います。 また、各リーグの2,3位どうしで3,4位決定リーグを行います。この結果最終順位が決定します。 和田君は一次リーグを3位で突破しましたが、3,4位決定リーグの結果、最終順位は5位となり、惜しくもインターハイ出場は逃しました。 和田君と高木君が出場する北信越大会は6月15日から新潟県長岡市で開かれます。 テスト前ですが、みんなで富山から心の中で応援しましょう。 最後に、今大会を振り返ってみて、高校入学以来始めて団体4人の調子がいい状態でそろい、引退試合としてはとてもいい試合をできました。 和田君は三年連続での北信越大会出場、そして、ダブルスは高校入学以来初の北信越大会出場という結果もついてきました。 いちばんでたかった団体での北信越大会は2年連続で高岡工芸高校の前にあと一歩のところで出場することはできなかったことは残念です。 全日程を終えてから振り返ってみるとベスト4に入った時点で大喜びしすぎたのではないかなあ、と感じます。 もしかすると、優勝した富商よりも喜んでいました。これでは、その後の試合には勝てないなあと思います。 二年生にはこの4シードを守ってくれることを期待しています。これからもがんばれ、富校卓球部! ▽山田明憲に読者の声を。 |