1年理数科立山実習  記事:さくら (116)
 富山高校のパンフレットには「地質調査や星座観察」ナドと書いてあるため、まあ理数科らしい実習だな、ナドと思ってしまいがちだが、元気あふれる高校生が1泊2日するのだから、おもしろくないわけがない。 普通科には知られざる理数科の行事、立山実習を、さくら特派員がお届けします。

バスに揺られて 暑い富山にお別れ
 涼しい立山を目指して、30℃を超える暑ーい富山に後ろ髪を引かれることもなくうきうき気分の1年理数科ご一行様(?)。 曲がりくねった山道でしたが、車酔いする人もおらず、大盛り上がりのバスの旅でした。外は見渡す限りの大自然。感動ー。 途中、千垣と美女平で地層や生物の学習をしてから、室堂山荘に到着しました。

雪の残る立山 室堂山に登山
 立山はとにかく涼しい!!雪も残っていました。富山ではみんな暑さに苦しんでるんだろうなぁ〜 なんて考えながら、いよいよ室堂登山!「低めの山」だと聞いていたにもかかわらず、 頂上への道のりは長い長い。気圧が低いため酸素が少なく、フーフー言いながら登りました。でもやっぱり涼しい。 チングルマなどの珍しい植物の勉強もしながら頂上に到着! そこでひさびさの雪との再会を果たしたみんなはさっそく雪合戦。楽しかった!

山荘での食事 きれいで快適な室堂山荘
 「山荘」と聞いてびくびくしてたけど、室堂山荘はホテルみたいにきれいなところでした。 食事もおいしい!部屋もきれい! さすが立山、水道の水はと――っても冷たくて、5秒でも手を水につけるだけで相当痛かった! 夜は天体観測の予定でしたが、雲のため、星は見られませんでした。 でも10時くらいになると雲も消え、とってもきれいな星空が顔を出しました。 外へ出るのは禁止されていたので、1番よく見える部屋にみんなで集まって星空の下、ひそかに盛り上がりました。

地獄谷 地獄谷。まさに地獄。
 2日目は、朝から、みんなが一番に恐れていた地獄谷の調査…。 鼻と口をタオルで覆い、泣きそうになりながら調査しました。 熱湯も噴き出していて、本当に地獄のような場所でした。 (もう2度と行きたくない…)

弥陀ヶ原 雄大な自然、弥陀ヶ原
 実習も終わりに近づき、少しさみしい思いをしながらの最後の弥陀ヶ原での調査。 ここは本当にすごかった!見渡す限り、緑、緑、緑!とっても感動しました。 湿原もあって、高山に住む生物も豊富。勉強になりました。 この後、立山カルデラ博物館でさらにお勉強。ピンポン玉を使った雪崩の実験も見ることができました。

帰り着いての一苦労 学校へ無事帰還。さっそくまとめへ。
 バスから降りたみんなの第一声。「暑い。」 そんな中で、全体の感想文を書き、実習テキストをまとめて提出後、帰宅しました。

 調査や観察ばかりでしたが、その1つ1つが感動の連続だった立山実習。 雄大、寛大な大自然の中でたくさん学習できた、実りある実習でした。

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