校章富校生の一日
 普段の富校生の一日とは、このようなものである。なんと生き生きしていることだろう。

 朝型の学習をしていたり、遠く1時間以上離れたところから通学していたり、さらには部活の朝練があったりと、朝の早い富校生も多い。 同じ頃、そのほかの生徒は布団にくるまっているわけだが、目を覚ませば予習やってなかった、なんて事になれば重苦しい一日を送ることになる。

登校 〜8:40
 朝早めに登校して、教室や百周年記念館の学習室で予習をすませる生徒がいる。カップルもちらほら。 きのうの予習でさっぱりわからなかったことなんかを質問しに来る生徒も多いので、先生もあわただしい。
 4割ほどが自転車で通学。たまに先生が校門に立ち、校門指導をしている。 傘さし運転していると校門をぬけたときに不意打ちをくらう。
 たまに頭を使って「校門近くに来たら傘を隠そう」などと思いつつ登校するのだが、 そんなときにかぎって先生はいつもよりずっと手前で待ち受けている。

1時間目 8:40〜9:30
 先生は必ずチャイムと同時に教室にはいり、いきなり授業が幕を開ける。 1分でも遅刻をすると職員室で「入室許可証」をもらってこないと教室に入れない。

休み時間 9:30〜9:40
 熟練の富校生はこの時間にあらかじめ食券やパンなどを買っておく。 不意にその日の数学の問題をあてられていることが黒板を見て判明するのもこのころ。

2時間目 9:40〜10:30
 この辺からだんだんと集中力が高まってくる。
 なお、富校の授業において先生の遅刻、延刻はほとんどない。

ST 10:30〜
 間髪入れず、STが始まる。ここで初めて担任の先生が登場。 基本的に富校では副組長が朝のうちに連絡事項を黒板に書いてしまうので、特別活動がないときは先生は確認をするだけである。

休み時間 〜10:45
 STが終わったあとはふつうの休み時間となる。ここで食券やパンを買いに行く生徒も多い。 ただし、同じ連絡内容でも担任によってSTの長さには大きな差がある。 ひどいときはそのまま3時間目に突入する。

3時間目 10:45〜11:35
 集中力は最高潮に達し、気合いはみなぎり、やる気があふれる。

休み時間 11:35〜11:50
 お弁当の生徒が食べ始める。食堂にもちらほらと食べに来る生徒が現れる。食券は並ばなければならない。 このころになるとめぼしいパンは少なくなりはじめる。

4時間目 11:50〜12:40
 お弁当以外の生徒はこのころにおなかが鳴る。
 この時間、水曜日は全クラスがホームルームとなり、いろいろなことを始める。 クラスでやりたいことを決めてレクリエーションをしたりもする。

昼休み 12:40〜13:20
 多くの生徒は1時までにお昼をすませちゃうので、後半はいろいろできるわけである。 クラスをいったりきたりする人、レストコーナーでくつろぐ人、あわてて予習をする人など様々だが、 晴れた日にはミルクホールでジュースやアイスクリームを買って、西中庭でひなたぼっこしながら食べる生徒があふれる。

5時間目 13:20〜14:10
 このころになると、もうすぐ学校も終わりだ、今日もつかれたな、という雰囲気がただよってくる。 と同時に教科が教科だと、自己の意志に反して脳の活動がゆるやかに停止していく。

休み時間 14:10〜14:20
 うわ〜、眠かった・・・。やばいやばい、次こそは完全なる集中力で・・・。

6時間目 14:20〜15:10
 ・・・ぐう。
 なんて事はよくある話である。

掃除 15:10〜15:30
 各クラスにいくつかの分担場所が決まっているが、当番のシステムを決めるのは担任なので、クラスによっては掃除なしの班があったりもする。
 富山県の中学校はたいてい掃除は全員で行うので、「今週は掃除当番なし」というひびきは漫画の中の世界みたいでうれしい。

放課後 15:30〜17:30
 多くの生徒は部に行き、今日の数学の時間さ〜、などといいながら活動を始める。すでに授業の時の眠気はなぜか消えている。 3年生や、テスト期間中の1、2年生の中には百周年記念館の学習室にて勉強を始める生徒もいる。カップルはやっぱりいる。

下校
 家に帰ると予習が待っていたりもするのだが、やはり帰りは楽しいものだ。 とにかくすぐにどっと寝よう、という人や、予習を思い切りするぞ、という人など。
 平日はあまり帰りに買い物へくりだす生徒はいない。

 富校の教師たちは平日4時間の家庭学習を要求している。
 が、それはさておき、どっと眠りについたり、好きなことやったりと、それぞれさまざまだろう。 しかし、もちろん予習もばっちりこなすのである。が、たまに、わすれる。 24時間なんて、たりなーい、というのは富校生共通の叫びである。わー。

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